おねえさん「先生さま、少し相談があるんですけど…」
師匠「なんだね、珍しくそんな深刻そうな顔をして。
もしかして、今も大陸をふらついとるはずの、あ奴のことかね?」
おねえさん「やっぱり、わかってしまいます?
実は、その通りなんです…」
師匠「ほ。
なかなかあ奴も隅に置けんの。
それで、ワシに何が聞きたいんじゃ?」
おねえさん「実は………。
私、以前、彼がこちらに戻ってきたものですから、本を見せてもらったんです」
師匠「ふむ、よくあることだな」
おねえさん「ええ、そうですね。
けど、それで私、いつも彼の本を読んで感じていた違和感を、ようやく突き止めることができました」
師匠「………それは?
何か、帝国と関与がありそうなのかね?
それとも、もっと危険なものに……」
おねえさん「そうじゃないんです!
そうじゃなくて、その…………」
師匠「安心しなさい、ワシはお前さんの性格もあ奴の性格もよく分かっているつもりだ。
お前さんの言も、あ奴の行動も全て受け入れる覚悟はあるぞ」
おねえさん「………だったら、ちゃんと言います。
彼、ショタコンかロリコンじゃないでしょうか!?」
師匠「………………は?」
おねえさん「だって彼、いつも完成したエピソードの中に十歳前後の男の子とか女の子がいるんですよ!?
しかも仲いいんですよ、一緒に遊んだりご飯食べたり秘密教えてもらったり宝物もらったりどーたらこーたら!」
師匠「いや、しかし……。
そういうことは子どもにもともと好かれやすい奴なら自然と思うのだがなあ」
おねえさん「甘いですね先生さまは!
いいですか、ここまで毎回のようにエピソードに少年少女が絡んでいるのはどう考えても彼の好みが影響します!
同じ場所にブサイクと美人がいたら、男の人は情報収集のためなら美人のほうを先に選ぶでしょう!?
それと同じです、きっと!」
師匠「ふむ……納得できるようなできないような」
おねえさん「それだけじゃありません。
私、一応この前見せてもらったときに、カウントしました」
師匠「そんなことする前にちゃんと自分の仕事はやっとるのかね、君」
おねえさん「ばっちりです!
それでですね、エピソードに深く絡む年齢差、老人:成人:子どもで比較すると1:3:6!!
これは異常ですよ!?」
師匠「ううむ……。
それは確かに異常としか言いようがないな…」
おねえさん「やっぱり、彼は十歳前後の半ズボンから覗くつるつるの膝やぷにぷにのほっぺに限りない色気を見出してたり!
小生意気な男の子女の子を照れさせたり泣かせたり慕わせたりしたいと思ってるんですよ!」
師匠「君の意見がやたら具体性があって君のほうを疑いたくなるがまあしかし…。
ふむ、配慮すべき点ではあるな。
大陸を廻っている間、ワシの弟子が幼児にいたずらを働いてお縄なんぞになってほしくはない」
おねえさん「その通りです!」
師匠「さすれば今度、あ奴が来た時にはワシに教えなさい。
大人の良さというものをたっぷり堪能させねばな」
おねえさん「了解しましたって、せ、先生さま!?」
師匠「ん? なんだね」
おねえさん「大人の良さって、一体どこで教えるんです?」
師匠「君も大人なら分かるだろうに。
…ま、世の淑女の方々には教えれん場所になってしまうがな。
なに、ワシも若い頃は多少過激な遊びを覚えたもんで…」
おねえさん「い、いや、そういうことじゃなくて……!」
師匠「あ奴はまあ少ししゃっきりせんが、同性に興味があるフシでもなかろ。
となればまあワシの出番だ、君は安心して業務に戻りなさい」
おねえさん「あ……はあ……。
って、ちょっと先生さま!?
ちがいます、私が言いたいのはー!
身近な大人の女性に縛り付けたほうがいいんじゃないかってことでー!
……って、ああ、いっちゃった……」
※主人公がショタやロリとやたら絡むのは本当ですが実際に遊んだりご飯食べたり云々は分かりません
※比較データはうそっぱちです
※一応これでもおねえさん→主人公です。
※攻めの位置がおかしいとか言っちゃいけません
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