えのころぐさ/
アシュレイ「そこにいたか、ロゼ!」
ロゼ「……ああ、アシュレイ?
もうちょっと待ってくれる?」
アシュレイ「何を暢気なことを言っている。
暫くすれば例の同盟……何だそれは」
ロゼ「猫じゃらし。
知らない?」
アシュレイ「知っているがどうして君はそんなものを持っている」
ロゼ「猫がいるからよ。
ほら」がさっ
野良猫「な~」
アシュレイ「…………」
ロゼ「あら、猫嫌いなの?」
アシュレイ「嫌いではないが梳きでもない…正直に言えば興味がない。
私は君がそこまで猫が好きだとは思っていなかっただけだ」
ロゼ「呆れたんでしょ、どうせ。
わたしも普段はそこまで小動物が好きってわけでもないけれど…たまには癒されたいのよ」
野良猫「かーっ」てしてしてし!
ロゼ「……元気ねぇ、お前」ふふふ
アシュレイ「ケモノの闘争本能を煽りたいのならイフとバイアードをけしかければいいだろう」
ロゼ「……そんなことしたら逆に疲れるわ。
それにケモノ扱いなんて、二人にも申し訳ないし」
アシュレイ「自称する者もいそうだがな」
ロゼ「どうしたの、アシュレイ。
あなたにしては攻撃的ね」
野良猫「カッカッカッ!」はがはがはが!
ロゼ「あ、だめだめ。
食い千切らせはしないわよ…?」ひょい
アシュレイ「…君の精神状態を慮っていなかったことは反省するが、かと言って勝手に公務から抜け出されるのも困る。
猫との対面はその辺りにしてもらおうか」
ロゼ「わかっています」わしわしわしわし
野良猫「ごろごろごろごろ…」
アシュレイ「…わかっているようには見えないのだが」
ロゼ「ほら、これで最後。
じゃあね」
野良猫「?」
アシュレイ「……侍女たちに着替えはなるべく手短に済ませるよう事前に言ってある」
ロゼ「そう、ありがとう」
アシュレイ「しかし二度も三度もこんな真似はしてくれるな」
ロゼ「そうね、猫を飼ってもいいならこんな真似はしないわ」
アシュレイ「却下だ」
ロゼ「……やっぱり?」
アシュレイ「猫の良さが分からない私にそんなことを頼むのは無計画にも程がある」
ロゼ「さっき見てて可愛くなかった?」
アシュレイ「全く」
ロゼ「触りたくない?」
アシュレイ「特に」
ロゼ「お腹がふわふわしていい匂いなのに」
アシュレイ「興味がない」
ロゼ「にゃあって鳴くのよ?
にゃあって」
アシュレイ「は?」
ロゼ「にゃあ」
アシュレイ「…………」
ロゼ「…………」
アシュレイ「…………」
ロゼ「……ご、ごめんなさい。
忘れて……」
アシュレイ「……そうしよう」
尻尾/
子猫「みぃみぃみぃ…」ちてちてちて…
ブレイク「…………どこから拾ってきた?」
マユラ「メイドに貰った」
ブレイク「返してこい」
マユラ「無理だな。
貰い手のない猫はもう捨ててしまったらしい」ひょい
子猫「みー」
ブレイク「なら、お前も捨てろ」
マユラ「預かった早々捨てるのは気が引ける。
成長すれば勝手に逃げるさ」
子猫 もぞもぞもぞもぞ
ブレイク「……そういう問題か?」
マユラ「わたしにとっては」
ブレイク「…お前に生き物が育てられるとは思えないが」
マユラ「一応モンスターの世話なら経験がある。
それに、そこまで心配ならお前が育てればいい」
ブレイク「死人に生き物を育てさせようとするな」
マユラ「死人が死人を自称するんだから生き物の世話くらいできるだろう」
ブレイク「……猫はもう一匹飼っている。
これ以上増えるのはご免だ」
マユラ「なんだ、わたしのことか?」
ブレイク「自覚があるなら自分で面倒を見ろ」
マユラ「断る。
こいつで遊んでやるのがわたしの仕事だ」
ブレイク「……本気でお前に尻尾が生えてくるような気がしてきた」
マユラ「それはいいな。
お前の寝起きを悪くしてやれる」
ブレイク「やめろ」
マユラ「なら寝つきを悪くしてよく転ぶようにしてやろう」
ブレイク「…………勘弁してくれ」
子猫「みー」
他にも捨て猫の世話任せられた級長副級長とかぬんこの鳴き声聴いて自分もにゃーにゃー返事しながら探してゼロスと鉢合わせるスノーたまとかネタはあるけどこの辺で。つーかマユブレ久々すぎて口調忘れるテンポ忘れる。
あと夫婦がないのはどう考えてもベタネタになってしまうからです。スノーたまが猫ポジションでもジャドウさんが猫ポジションでもやることかわんねえ!
PR