ネギ「さーて、お待ちかね、『ネバーランド史上最も外道と呼ぶに相応しいのは誰だ!?』決定せーん!」
プラーナ「ではでは、早速グランプリ候補者の紹介とまいりましょう!」
・フォースシリーズ
ネギ「まずNo.1は冥府兵団君主、ルドーラ!
鬼畜王の名を冠するキング・オヴ・外道!!
『強制進化』を快楽と結びつけ、ヒロの母マリア、リーガル・リリー、スガタなど、美しく魔力の強い女性武将を多く歯牙に掻け、年齢制限のないゲームに反して過激な設定がファンの間で話題となりました。
大戦の混乱に乗じ、更なる獲物を追い求めんとするさまは陵辱エロゲ主人公が紳士に見えるほど…だとか」
プラーナ「とりあえず、こいつを長年雇ってた父様と愚弟は異常」
ネギ「どこかのプレイヤーはこの人の両隣には女性武将を配置しないよう心がけたとのことです。
では続きまして~」
プラーナ「No.2、義軍イプシロイア盟主、シフォン!
『だからお前は0点なのだ!』は世に残る名言!
大魔王を先輩から譲り受けた天魔剣により成敗、また魔王に背後から襲い掛かる、などの歴史に残る悪行にして偉業を成し遂げた三勇者の一人。
彼が持っていた天魔剣は以後も多く歴史に干渉し続け、また彼の身内にも悲劇を呼んだことで、ほぼ全ての作品にマイナス方面で関わってしまう悲劇の具体者!っぷりを遺憾なく発揮」
ネギ「お孫さんもあからさま過ぎだと、一部では嫌われていますしね」
プラーナ「あれは製作者側の贔屓が原因でしょう。
じゃ、次!」
ネギ「No.3は魔王ジャドウ! 言動不一致、義理はなし。
人間嫌いを公言した割りに自分が召喚した人間の女と結ばれたりー、妹の軍に奇襲をかけた上、生存する部下を強引に自分の傘下に入れ、魔王軍を復活させたりー、更に更にクロニクルでは妹に一度負けた上、見逃してもらったのに恩を仇で返す、などの外道っぷり」
プラーナ「ちなみにGOCでは慮心を妹や娘にも実行できるようになっちゃったりね~」
ネギ「そんな素敵な外道っぷりにファンも血の涙流して歓喜したとのことですからね~」
・GOCシリーズ(ネバラン限定)
プラーナ「続いては、GOCから上位三名をエントリー。
No.4はソルティ解放軍総帥、ディプ!
周辺国や女剣士に脅しをかけ、更なる力を求めてガジュウを探る野心家。あらゆる交渉事は往々にして物騒、しかし本人が武力派でない点が更にその悪しき権力者のイメージを掻き立てる。
シンバ帝国軍と手を組む振りをして裏切り、結果的に自滅するというオチも外道の正統派!」
ネギ「部下も好き勝手やってましたしね~」
プラーナ「んーけどおかげで姪っ子が活躍する機会を得たと思うと身内としてはちょっと複雑」
ネギ「続きましてNo.5、ホルノス政府軍君主リューハイン!
彼の場合は、言うなければ弱者ゆえの野心…。
未知なる力を秘めたガジュウのために、他族の長だけではなく、娘、腹心の部下、自軍の兵と、あらゆる者を欺き裏切った、ラスボスキャラのテンプレート。
そんな結果になってしまったのは、ひとえに彼な境遇が大きく関わる、悲しき外道…」
プラーナ「つっても外道は外道だし」
ネギ「ええ、素敵なツッコミありがとうございます~」
プラーナ「続いてNo.6! ブラッディ・フォースが一の武将、シーグライド!
魔族至上主義者の割りに、好みの女性武将なら種族を問わず不器用なりに口説きだす厚顔っぷり。
その上、人間の傭兵を囮にして敵軍を欺こうとした故意の悪行もしっかりやっちゃったり。…しかもそれを指摘されると多少言い訳がましい辺り、小物で愛すべき外道かもね」
ネギ「ソウルズ2でもちゃっかり悪巧みしてますしね~」
プラーナ「けどM度も上がってるわよね。それは間違いない」
・ソウルズシリーズ
ネギ「続いてはソウルズシリーズ!
ネバーランド史最先端の誰もが納得、外道三名をごしょうかいぃい!
No.7はシンバ帝国軍と神聖皇国軍の掛け持ちマッド・サイエンティスト、アサロ!
ソウルズ2では人間を改造しまくり、戦線に混乱を与えた全ての原因。それにより、多くの悲劇と犠牲が生み出されました。終戦十数年後が舞台のブレイジングにかけてまで続いた彼の悪行は、まだまだ留まるところを知らない…!?」
プラーナ「とりあえず、自分の行動を反省しない最悪度はポイント高いわね」
ネギ「ええ、冥界に来たら(ピ――)調教したいくらいポイント高いです~」
プラーナ「はははは、全然冗談にきこえなーい。
まだまだ続くわよー! No.8は外道界の紅一点、ローゼス解放軍が軍師ノルン!
民衆の救済を旗印に掲げる解放軍の中で、帝国皇国両軍の更なる犠牲を願った偽善者の典型にして大矛盾。プロフィール欄での過剰なまでの褒められっぷりに反する暴言に、良識派なファンも眉をひそめたほど」
ネギ「なるほどなるほど、軍事力や兵士は人の命と思わない派なんですね~」
プラーナ「うん、いい具合に一世代で滅びる独裁者の素質あるわね」
ネギ「そしてトリを飾るのは、シンバ帝国軍大元帥アウル・ファルオーン!
目的のためならば手段を選ばず、しかし最期は教育係の名を呼ぶことしか出来ぬ、無様な生き様はまさしく愛される外道の人生の体現!
敗北ルートでは、激昂の末、だれかれ構わず当り散らす小物っぷりに思わずサド心が高鳴ったものです」
プラーナ「ソウルズ2メンバーしか出てないわねえ。いいの?」
ネギ「いいんじゃないですか?
自称狂戦士とか、自称神を超えた者とか、面白みのない小物は必要ないですよ~」
プラーナ「そうね。じゃ、以上のメンバーでこの決勝戦、かぁいいいいい、さぁいいいいい!」
―決勝戦終了後―
プラーナ「と、いうことで優勝は勇者シフォンにだいけってーい」
ネギ「おめでとうございまーす」
シフォン「……………こんな名誉のために、生きてきた訳じゃない………」
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