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SF3魔王軍面子の内情~発展編~:Minoritenとこの


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SF3魔王軍面子の内情~発展編~

 なんか続き物っぽい様相を呈しているSF3魔王軍ネタ。
 視覚的インパクトのなさってのはやっぱり文字書きにとって難関ですね。あと管理人さんはお察しの通りねこだいすきです。
グラウス「メイミー様…
ジャドウ…否、陛下からのお呼び出しです」
メイミー「……普通なら、私じゃなくて、お父様を呼ぶはずでしょう?
どうしてあの男が…」
グラウス「詳しい話は私にも…
ただ、バイアード様もその場にいらっしゃるそうです」
メイミー「お父様も…?
………分かったわ、行きましょう」
グラウス「宜しいので?」
メイミー「察しがつきました。
恐らく、スノーさまのことで何かあるのでしょう。
あの人のためならば、多少は居心地が悪くても協力せねばなりません」
グラウス「畏まりました」
メイミー「それで、その場所は…?」
グラウス「…陛下の、寝所だそうです」
メイミー「………………」
グラウス「………………」
メイミー「……どうしても、行かなきゃだめだと思う、グラウス?」
グラウス「貴女様の信条次第です」
メイミー「………………………」


メイミー「…お待たせしました」
バイアード「来たか、すまんな」
ジャドウ「…遅い。
バイアード、貴様の娘は緊急の言葉の意味すら知らんらしい」
メイミー「…こんなところに案内されるとは思いもしませんでしたから。
嫌味を聞かせるために呼んだのでしたら、私は帰らせていただきます」
バイアード「メイミー…!」
ザラック「落ち着きなさい、お嬢さん。
陛下も今は機嫌が悪いので、攻撃的になっているだけですよ」
ゴルベリアス「いつもと大して変わらねえだろ」
ジャドウ「………」
バイアード「陛下の態度について問うている場合ではない…!
メイミー、早速頼みたいことがある。
他でもない、魔王軍の中ではお前にしか出来ないことなのだ」
メイミー「はあ…?
あの、ところでスノーさまは…?
それに何故、皆さんここから離れようとしないんです…?」
ザラック「その理由は全て、かの人という原因があるからですよ」
メイミー「…まさか、失踪とか、誘拐とか?」
ジャドウ「違う。
…スノー、顔を出せ。バイアードの娘が来た」

もぞ…


と出てきた猫耳&猫しっぽ


メイミー「………………
えーと?」
スノー「メイミ~~~」ふにゃー
メイミー「え、え、ええ!?」ワ、ワーキャット!?
スノー「ご、ごめんにゃさっ…
ぜ、全部、あにょひとのっ、せいにゃにょに…」ぐすぐす…
バイアード「スノー様、落ち着いて下さい…!」
スノー「え、わ、わたし、そんにゃ、動揺してるつもりはにゃいんですけど…!」
ジャドウ「………………」
ザラック「陛下、ここは和むところではないかと」
ジャドウ「ああも可虐心がそそられる泣き顔を見て勃たんほうがおかしい」
ゴルベリアス「順調に変態道突き進んでんじゃねえ。しかも勃起かよ」
メイミー「なっ…これはどういうことですか!?
なんでスノーさまがこんな…仮装もどきの格好を!?」
ザラック「…これで二度目の説明になってしまいますので、誰か別の方に代わっていただきたいのですが」
ジャドウ「貴様ぐらいしか客観的に事象を伝える能力を持つ五魔将はおらん」
ザラック「人選が偏りすぎですよ、全く…
ではお嬢さん、よくお聞きなさい」

 事の始まりは数日前、宝物庫の整理終了とアイテムの有無を書き連ねたリストが陛下の手に渡りました。その中にある、高価ではないものの珍しいアイテムが陛下の目に留まったようです。
 その名は『白の薬』。武将の率いる兵を強くも弱くもする、ギャンブルめいたものでした。その薬はある場合によってはとても貴重なものですが、とにかく今の私たちには必要ありません。それでも陛下はその薬を今の私たちに服用すればどうなるのか、興味が湧いたらしいのです。
 その薬は武将が使わねば意味がありません。かと言って五魔将の誰かに試させ、数ヶ月でも戦闘不能になるのは魔王軍の沽券に関わる。
 ならば、五魔将ではない武将で、陛下が自ずから手渡しで薬を入れやすい立場にある人物は一人しかいない…。

メイミー「…それで、スノーさまが選ばれて、その実験台になったと?
呆れましたね、魔王殿。最愛のひとにそんな危険なものを試すなんて」
バイアード「いや、メイミー、それは誤解だ。
『白の薬』に命の危険はない。それだけは確かな事実。
しかし、ある意味ではそれ以外にしか保証がなかったのだ…」
メイミー「だったら、スノーさまが最悪の場合、化け物になるかもしれなかった、と?」
ゴルベリアス「それもねえな。
『白の薬』がもたらす変化なんてのはたかが知れてる。
もともとは兵種を変えるためのもんだから、使った武将本人の体には何の変化もねえ…はずだ」
メイミー「…わかりました。
スノーさまはこう…変形してしまったけれど、それは本来ならありえなかった。
服用方法を間違えたか、必要な場合でないにも関わらず使ってしまったからこうなった、というわけですね?」
ザラック「そうなります」
メイミー「それで…何故、私が呼ばれたんです?
私は紅茶の調合には詳しいですけど、それは薬の調合とは違いますよ?」
ジャドウ「現在のスノーの状態は混乱を極め、まともにも喋れん。
着替えろと言っても着替えさせてやると言っても大人しくならん」
ゴルベリアス「てめえの発情がバレてるだけだろ」
ザラック「事実ですが今その発言は不要ですよ」

ジャドウ「五月蝿いぞそこ。
…その上、寝台から降りようともせんし、触れようものなら全力で抵抗する。
そこで考えられる対処法は二つ。
スノーのこの長い混乱は薬の効果にある――即ち頭がおかしくなったので手の施しようがない。
もう一つは、この状態が混乱を諌めるに適した環境ではない――完全にスノーが落ち着ける環境を作ればあの動揺はなくなる。
故に貴様が選ばれた」
メイミー「……つまり、スノーさまと適度に親しくて、諌めれそうな立場の女が私しかいない、ということですね。
分かりました、一応試してみましょう」
バイアード「すまない、メイミー…感謝するぞ!」
メイミー「いいえ、お父様。
…スノーさまは私のお友だちですし、ここで魔王殿に貸しを作っておくのも悪くありませんもの」クス…
ジャドウ「………」
ゴルベリアス「…結構黒いな、バイアードの娘」
ザラック「強か、と言ってあげるべきでしょう…お父上に似ず」
バイアード「娘を褒めていただけるのは嬉しいが、何やら異様に腹が立つのは気のせいかな、お二方…?」
ジャドウ「貴様の娘の評判などどうでもいいわ。
俺は外に出るが……スノーが落ち着いたか、手に負えんと思えば呼べ、いいな」
メイミー「わかっています」
 ぞろぞろぞろ…ギィ、バタン!

メイミー「…ふう。
スノーさま、スノーさま…、よろしいですか?」
 もぞもぞ
メイミー「あーうー…
…スノーさま、お顔を見せてください…
大丈夫ですよ、今は私以外誰もいませんし、一見したときは驚いたけど、今はもう私も大丈夫ですし…」
スノー「………だ、だめ」
メイミー「どうしてですか?」
スノー「…だって、こんにゃ格好……
みっともにゃくて……」
メイミー「みっともないなんて…別にそんなこと。
逆に、とっても可愛らしいですよ?
普段、スノーさまは清楚で落ち着いてて、綺麗だけど物寂しげで…
けど、今はなんていうか、それに撫でたい感が加わったせいで、寂しげじゃないですし…泣きそうな顔はしてたから、こちらも感染して困ってしまいますけど…」
スノー「…………
し、しかも、にゃ、が、いえにゃくて…更に、みっともにゃくて…」
メイミー「…あー…言えてませんねえ。
けど、言えないくらい、大丈夫ですよ。解決方法が見つかるまで、な行を使うのを控えればいいだけですし……」
スノー「……け、けど……けど……」
メイミー「それに、スノーさまはいつも最低限にしか頼ってくれなくて、何でも自分で問題を解決なさるんですもの。
私、ここでスノーさまのお力になれること、とても嬉しいんですよ?」
スノー「けど……」
メイミー「えーと、ひとまず落ち着くために努力しましょう。
とりあえず、服を着てみましょう…私も手伝いますし、笑いませんし、今は誰もいませんから、ね?」
スノー「………………」
メイミー「ね?」

~その外側~

アリウェス「へ、陛下?
先ほどから慌しいご様子でしたが何が…」
ジャドウ「緊急事態だが特に城内に知らせる必要はない。
とりあえず貴様らもこの中には勝手に入るな」
シーグライド「はっ!」
バイアード「…特にルドーラには知らせぬよう頼む。
奴があの方の今のお姿を見れば…陛下と共に地獄絵図を繰り広げることになるのは想像に容易い」
アリウェス「畏まりました」
ゴルベリアス「…つーかなんで俺まで呼んできたんだよ、意味ねえだろ」
ジャドウ「貴様の能力は変化(へんげ)だからだ。
スノーがあれを制することが可能そうなものかどうか見極める必要があった」
ゴルベリアス「ありゃ変化じゃねえっつったろ。
自制できてねえし、どう見ても事故だ」
ザラック「あれを元に戻すにはまた宝物庫を漁るしかなさそうですね…
仕方ない、今のうちに…」
ジャドウ「否?
うちの宝物庫にあったのは一つきりだぞ」
バイアード「……………」
ザラック「……………」
ゴルベリアス「…あの女があのまんまでもいいのかよ、あんたは」
ジャドウ「まあ兎のほうが俺の好みではあったがな、さしたる問題はない」
ルドーラ「否否、ここは犬耳で!
『ご主人様ぁ~』と懐いてくる下僕を乱暴に組み敷いてこそ漢というm…」
「魔陣・漆黒星弾」
 ドギュギュギュギュギュギュギュギュ!!!
  ぎにゃああああああああああああああ…
ザラック「二人ぶんほど足りなかった訳ですが…」
ジャドウ「問題あるまい」←姫分負担
アリウェス「…………っ」よろっ←ルd(ry分二分の一負担
シーグライド「……………」ひーはーふーはー… ←同上
ゴルベリアス「…つーかよ、あんなもん飲ませたってことは狙ってたんだろ?
マンネリんなってんなら巻き込むんじゃねえよ。
縛り叩きでも放置でもやってりゃ勃つだろ」
ジャドウ「マンネリにはなっていない。
…大体、奴がコスプレを拒絶なんぞするから…」ぶつぶつ
バイアード「…………」
ザラック「貴方もいい加減慣れなさい。
ジャドウ様にジャネス様を求めるのは完全なお門違いですよ」
バイアード「いや、ジャネス様のような超弩級の親ばかになられてもそれはそれで…」
ザラック「まあそうですね…」
 コンコン
ジャドウ「済んだか」
 ガチャ
メイミー「…はい。
一応、スノーさまにはマントを被っていただきました」
スノー「…………」
ザラック「確かに、その格好のほうがましでしょうね」
バイアード「メイミー、スノー様は落ち着いていらっしゃるのか?」
メイミー「なんとか今は大人しくはしていらっしゃいますけど…多分、ここよりスノーさまの自室のほうが落ち着けるでしょう。
一端、私はお部屋までお連れします」
ゴルベリアス「そうしな。
後は勝手にやっとけ。役立たずの俺は帰って寝る」
ジャドウ「…よかろう。
しかし、現状はいつまたどこぞの変態が現れるか分かったものではないからな。護衛を…おい、そこの」
シーグライド「は、私でっ!?」
ジャドウ「そうだ。そこの二人の護衛をしろ。
ザラック、バイアード両名はスノーが元に戻るための法を探れ」
バイアード「陛下はどうされます?
まさか、このままスノー様のお部屋まで…」
スノー「……!」
ジャドウ「俺も無論、探る。
大体、今のスノーではまともに触れもできん」
メイミー「それがよろしいでしょう。
スノーさまのお世話は私に任せてください」
スノー「ごめ…すみません、メイミーさん…」
メイミー「いいえ、お気になさらず。
さ、行きましょう。スノーさま、護衛さん」
シーグライド「………は」
 カツコツカツコツ…
ザラック「どんな心変わりです?
つい先ほどまで、あのままでいいと言っていた人が」
ジャドウ「……自分より他の女に頼り切られてみろ」
ザラック「ふむ…」
ジャドウ「ついでに、元に戻れば多少は惚れ直すやもしれん。
そうなれば恥ずかしい格好の一つや二つ…」クックックックッ…
バイアード「……………陛下」
ザラック「進歩のない…」
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