ありえそう/
~魔導世紀 1052年~
アキラ(…今年もあと一週間切った…けど、まだ元の世界に帰れる当てはない…。
て……そうか、今日はイブか……)
ミュウ「アキラ、どうしたの?」
アキラ「いや……。
チキュウじゃ、今日は特別な日だったんだけどさ、こっちは…」
バニラ「メリー・クリスマスよ、あんたたち!」
チョコ「お、お姉さまあ、落としちゃだめですよ!?」
アキラ「…………ん?」
ナギ「なんだ、バニラもチョコもどこ行ってたのかと思ったら…」
ヘレネ「クリスマスプレゼント、買いに行ってたの?」
バニラ「アタシのお金じゃないけど、イグレーヌ先生に言われたからね!」
チョコ「ふふ、とてもいい匂いがしますね」
ミュウ「うん!
ネージュたちが七面鳥焼いてくれてるんだって!」
バニラ「ケーキは!?」
ミュウ「もっちろん、あるに決まってるじゃない!
さっきちらっと見たけどさ、こぉーんな大きくて、苺と生クリームがたっぷりなのと…」
バニラ「バニラ、絶対そっちにするわ!」
ナギ「へえ、ブッシュ・ド・ノエルもかなり美味しそうだったのにいいんだ?」
バニラ「むうう…」
チョコ「お、お姉さま、わたしと半分こにしましょう?」
リムリム「ん~?
アキラちゃん、どうかしたの~?」
アキラ「いや……何も……ない……」
~魔導世紀 1078年~
ナイヅ「…そんなことがあってさ。
なんでこの世界でクリスマスやバレンタインが定着してるのか、不思議だったんだけど…」
スノー「ああ、はい。
それ、わたしが普及させました」
ナイヅ「………………。
…ええと、理由は?」
スノー「この大陸には、いわゆるハレの日があまりないですし…。
お金の流れを活性化できるなら、まずは自分が知っているイベントをと思いまして」
ナイヅ「いやしかし、クリスマスはまだ分かるけどバレンタインっておめでたい日でもないと思うんだが!?」
スノー「恋人たちの日でしょう?
相手がいるなら、普及させても、構わないかな…と…」てれてれ
ナイヅ「そのためだけに!?
まさかクリスマスもそれが本音じゃないよな!?」
スノー「さあ……」
ナイヅ(なんか当たってる予感がする!)
つまり/
Q.リトル・スノーの功績を挙げなさい。
A.
ブリジッテ「バレンタインの人でしょ」
アル「そんなの簡単じゃん。
クリスマスを作った人だろ?」
アデル「なんか、恋人間で盛り上がるイベントを作った人ってイメージが…」
ナイヅ「そういうこと言われていいのかあんた!?」
スノー「別に気にしませんよ?
わたしが誰とどういう関係だったか分かっているなら、それも納得されるでしょうし」
ナイヅ「ぐっ……!
なんか開き直られると責めようがない…!」
スノー「わたしの行動がそんなに問題なら、あなたも子どもの日とか勤労感謝の日とか広めればいいと思うんですけど」
ナイヅ「いや無理だから!
あとそういう問題でもないから!」
ちなみに/
ファイルーザ「ネウガードでは大魔王ジャネスの大陸降臨記念日が祝日ですわ」
リーザ「よくある日よね。
うちの領じゃ皇国時代は、お父様やロゼ姉さまのお誕生日は祝日だったわね。
あと独立記念日と、魔皇軍設立記念日。
レ・グェン「共和国になってからは、終戦記念日もできたよな。
うちは建国記念日もあるし」
アデル「ヴァラノワールも、帝国からの独立記念日があるわ。
それから開学記念日」
リーザ「こうして祝日上げてみると、かなりの確率で軍事的要素絡むのよねえ」
ファイルーザ「そうですわねえ。
ですから、クリスマスやバレンタインは平和的で肩肘張らずに楽しめるのですけれと」
ナイヅ「ふうん……そう、……なの、か……?」あの人いいことしたのかもしれないけど確実に恋人といちゃつくための大義名分なのかと思うとそんな褒められるもんじゃないだろいやけどここまで無邪気に楽しんでるならああけど(略
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