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16~20:Minoritenとこの


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16~20

 魂の粗雑なシナリオを見ると、鎖のプロットを練ってる自分がとても幸せに感じます。
 つーか菅野、シナリオ会話の中にキャラ設定練りこもうと必死過ぎじゃね?

 けどこうして無印魂のシナリオを見返すと、魂2や燃魂の成長っぷりに褒めそうになるから油断ならねえ。
 けど基本的なとこ(主人公マンセー、洗練されすぎて薄いありきたりな説教内容、薔薇キャラマンセー)は変わってないよな。
16/ベクトリア近郊
ゲイ子「それで?
 なんでアタシたちが一緒にモンスター退治なんてしなきゃいけないのさ。
 しかも無報酬で」
アキラ「暇だって言ってたじゃない。
 お酒や賭博で時間もてあますよりはマシでしょう?」
マキ美「言うようになったわねえ、アキラ……」
ニヴ貴「あはは。
 ま、アキラの気が晴れるなら付き合うよ」
マキ美「それにしても、いつのまにそんなに優しくなったのかしら?
 街の人が困ってるからって、自主的にモンスター倒しなんて」
アキラ「別にそういうわけじゃ……。
 前みたいに街中で襲われて、返り討ちにしたからって誤解なんて、いやだし……」
ゲイ子「はいはい、そういうことにしとくから安心しなってば」
アキラ「だから、なんでそんなふうに含んだ言い方なのよ……!」
ガサッ
マキ美「モンスター!?」
???「あ」
アキラ「あ」
???「いつかのひったくりの子……だよな?」
ゲイ子「なんだ、こんなことするのはひったくりの罪悪感かい?」
アキラ「ちがう……!
 あんたも、誤解されるようなことは言わないでよ!」
???「む、悪い。
 ところで、キミはなんでこんなとこ…………
 あ、そうか」
アキラ「な、なによ……」
???「キミもオレと同じく、モンスターたちを懲らしめるために来たんだな!
 そうか、キミも正義の味方として戦うつもりなのか……」
アキラ「い、いや、誰もそんなこと……」
ゲイ子「いやー兄さん聞いたげて。
 その通りなのよこの子、本気で」
マキ美「健気な子でしょー。
 まあちょっと素直じゃないけど、それでもいい子なのよ……」
アキラ「あ、あんたたち勝手になに……!」
???「そうか……そうなのか!
 オレの名前はヘレ哉、キミは?」
アキラ「あ……アキラだけど」
ヘレ哉「アキラ、オレと一緒に戦おう!
 くじけぬ正義の心さえあれば、どんな悪にだって立ち向かえる!」
アキラ「へっ……!?」
モンスター「ギャオオオオ……!」
ヘレ哉「行こう、アキラ!」
アキラ「え、ちょ、ちょっとぉおおお……!」


17/ベクトリア近郊続き
ヘレ哉「多勢に無勢とは卑怯だぞ!
 お前たちには、誇りってもんがないのか!」
アキラ「相手、モンスターなんだけど……。
 多分、話なんて聞こえないんじゃ……」
ヘレ哉「気にするなッ!
 てぇりゃ―――ッ!」
アキラ「ちょっ、ちょっと、勝手につっこまないでよー!」

―戦闘終了後―

ヘレ哉「正義は勝つ!」
アキラ「…………、あんた、ちょっと、……なに、その、……」
ゲイ子「よくもまあ、あんな戦い方できるもんだねえ」
ニヴ貴「防御面まるで無視……。
 猪突猛進って言うのかな、ああいうの」
ヘレ哉「ん、オレのこと?
 頑丈にできてるから平気だよ」
マキ美「そういう問題じゃないと思うけど」
ヘレ哉「気にしない気にしない。
 それで、アキラたちは正義の味方なんだよな」
アキラ「え……
 い、いやあの、だから違……」
ヘレ哉「オレ、嬉しいんだ。
 今まで世直しの旅をしてきたけど、パーティーを組んでまでやってる連中がいたなんてさ……。
 自分の器の小ささを思い知ったっていうか、とにかく衝撃的だった……」
アキラ「あの、それはなにか、誤解……」
ヘレ哉「だから頼む、オレも仲間に入れてくれないか!」
アキラ「いや、なんであたしに言うの……」
ヘレ哉「アキラはこのパーティーのリーダーなんだろ?
 凄いぞ、みんな年上ばっかりなのにまとめ役なんて」
アキラ「そ、そうじゃなくて……」
マキ美「ま、連れて行ってあげれば?
 仲間は多いほうがいいでしょ」
ゲイ子「異論ナーシ」
ニヴ貴「誤解はじっくり解いていけばいいしね?」
ヘレ哉「じゃ、よろしくな、アキラ!」
アキラ「…………」


18/アルハイ通り
????「あ、あれは……」
アキラ「あ、あのときの……」
????「久しぶりだね。
 この前はありがとう」
アキラ「大丈夫だった?」
????「宿だったら、ちゃんと行けたよ。
 それで、キミ、名前教えてくれないかな?」
アキラ「アキラ、だけど……」
????「アキラ、アキラ……不思議な名前。
 ええとね、ボクの名前はキュオ彦」
アキラ「……キュオ……彦……?」
ぐわんぐわんぐわん……
キュオ彦「そうだよ!
 ……あれ、アキラ? 具合悪いの?」
アキラ「いや、多分気のせい……」
キュオ彦「そっか……ならいいんだ。
 それで、アキラはこれからどこに行くつもり?」
アキラ「ええと……マスタッシュの森、ってところだけど……」
キュオ彦「マスタッシュ!?
 ボクも、これからそこに行くんだ」
アキラ「へえ……」
キュオ彦「友だちに会いに行くんだよ。
 本当に久しぶりなんだ」
アキラ(やばい……。
 なんか、こいつのペースに飲まれちゃってる……)
キュオ彦「ね、ね、アキラ」
アキラ「うん?」
キュオ彦「ボクもキミと一緒に行っていい?
 前はニヴァで、今はベクトリアに、これからマスタッシュの森でしょ?
 なんだか偶然とは思えないんだ」
アキラ「……別に、そんな人は結構いるんじゃないの?」
キュオ彦「いないよ!
 ボク、そこまで一緒の人なんて今までいなかったし。
 友だちにも紹介したいんだ」
アキラ「……わかったわよ。
 好きにすれば?
 けどその代わり、そんな格好でうろつかれても……」
カッ!
キュオ彦「うん、わかった」
しゅうう~
アキラ「……って、え……。
 きゅ、キュオ……彦……?」
キュオ彦「うん、ボクだよ?」
アキラ「……なれるの?
 人間に……」
キュオ彦「うん」
アキラ「……できれば、なるべくその姿でいてほしいんだけど……」
キュオ彦「……うーん、ちょっと難しいけど、がんばる」
アキラ「…………」ドッドッドッドッ←驚きすぎ


19/マスタッシュの森4-1
ゲイ子「随分深い森だねえ」
キュオ彦「そうかな?
 ボクが住んでたところに比べれば、まだ全然整ってるよ」
ゲイ子「へえ、ボウヤはどこ出身?」
キュオ彦「サンライオ」
ニヴ貴「サンライオっていえばタワーや珍獣かな。
 密林より、ミステリアスなイメージが強いけど」
アキラ「そんなとこ、住めるの?」
キュオ彦「だいじょうぶだよ。
 パパとママはハイレインでさ、珍しい動物がいないと生きていけないんだ」
アキラ「ハイレイン?」
マキ美「珍獣を傷つけずに捕獲する人たちのことよ。
 まあ大体森の奥深くに住んでるとは聞くわね。
 ……ってことは、キミ、ブレイカー使えるんだ」
キュオ彦「使えるけど、これから会う友だちは、ボクよりもっと……。
 !!
 この匂い……近くにいるよ!」
たたっ
ゲイ子「ちょっ、ちょっと、普通、こんなところで走る!?」
キュオ彦「フレデリ知!
 やっとみつけた!」
フレデリ知「キュオ彦……!?
 どうしてここに……」
アキラ「はっはっはっはっ……」
フレデリ知「……その人たち……」
キュオ彦「アキラたちは、ここまで一緒に来たんだ。
 それでね、その前にニヴァでもベクトリアでも会ってて、ここまで一緒なんだよ!
 すごくない?」
フレデリ知「……キュオ彦……。
 いいかい、そこで大人しくしてるんだ」
キュオ彦「……フレデリ知……?」


20/マスタッシュの森4-1続き
フレデリ知「貴方がたは、一体何の目的でこの森に入ったのか。
 それを教えてもらおう」
アキラ「え?
 ……な、なによ、一体?」
シロ「おいそれと人には言えないっち!
 乙女には秘密が多いほど多いほど魅力的なんっち!」
ニヴ貴「魅力的には見えないなあ」
ゲイ子「そもそもアタシは乙女ってガラじゃないし。
 けどまあ、どうしてもこの先に行かなきゃいけないことは事実なんでね。
 ……わかったら兄ちゃん、退いてもらえるかな?」
フレデリ知「いいえ!
 この先は、一歩たりとも歩ませるわけにはいきません!
 どうしてもと言うなら……」
ニヴ貴「言うなら?」
フレデリ知「実力で排除します」
ゲイ子「いいね。
 やっぱり若い子はそうこなくちゃ」
アキラ「ちょっ、なに言ってるのよゲイ子……。
 キュオ彦っ、キュオ彦!」
キュオ彦「………………え。
 あれ、なんで……フレデリ知……」
アキラ「キュオ彦っ、しっかりして!
 あんた、あいつの友だちなんでしょ!
 このままあいつと戦いたいの!?」
キュオ彦「やだっ……!
 やだ、やだ、やだ……それだけは、嫌だ……!」
アキラ「だったら誤解を解いて。
 ううん、あんたが彼を説得するの!
 あたしたちも手伝……!」
モンスター「ギシャアアアッ!!」
マキ美「……やれやれ、能天気に説得なんていかないみたいね」
アキラ「……っ!
 こんなときに……」
ゲイ子「モンスターに囲まれてるってのに、アタシらともやる気なのかい、お兄ちゃん?」
フレデリ知「貴方がたが退かないのであれば、致し方ありません」
ニヴ貴「頑固だねえ」
アキラ「頼んだわよ、キュオ彦」
キュオ彦「うん、わかった。
 フレデリ知……絶対に、戦わせないよ!」
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