千年続くお家/
「千年家計簿/
千年続けられた家計簿。
読んでると途中で眠くなる」
カイン「……千年も家計簿を続けられたのか……。
随分歴史のある家系だよね、一体どこの家なんだろう……」
マリエ「つってもテメーん家もそこそこ歴史あるんじゃねーの」
オラシオン「それは外の世界の大魔王一族の家計簿らしい」
カイン「えっ……?
オラシオン、今、なんて……」
オラシオン「大魔王ジャネスが降臨した際、軍備について詳細に把握するため娘の死神プラーナに作らせた家計簿らしい。
以後プラーナが封印されるまで書き続け、また大魔王ジャネスが頻繁に目を通したため、本物の千年家計簿は一般の魔術書に及ばぬ魔力を持つと言われている」
カイン「じゃあ、これってレプリカなんだ……残念だな」
マリエ「そこはツッコむところじゃねーだろ」
実録/
in温泉地
ファウザー「む……今は明け方か……」
バッソ「あん?
ああ、あんたは明け方は移動力下がるんだったか。
わかったよ、明けるまでそこにいときな」ざばっ←温泉から上がった
ファウザー「頼んだぞ……」
ジュレイ「おっさんの仇ィイイ!!」ずどどどどど!
バッソ「うぉわっ!?
オイオイ、こっちが行動終了後にタコ殴りって卑怯だろ!」
ファウザー「…………」ぬくぬく
~1ターン終了~
フィオラ「カンパニュラの仇よ!」
カキィイイン!
バッソ「あっだ!」ファウザー「……ふぅ……」ぬくぬく
~2ターン終了~
ファウザー「……はあ……」ぬくぬく
~3ターン終了~
ファウザー「……なかなかいいな、ここの温度は……」ぬくぬく
バッソ「……てめっ……!
俺が死にかけてるときに風呂楽しんでるんじゃねー!!」
温泉がいいと聞いたので/
茜「私もお供することにした!」
バッソ「…………お前は移動ダウンないだろ」
茜「けどファウザー様のために」
バッソ「はいはい。
どうでもいいけど、邪魔すんなよ」
茜「それはわかっている」
ガキィン!
どごっ!
ぎゃああああ……!
魔術師「バッソ様、スリンガーBがやられました!」
バッソ「チッ……!
カイン軍、なかなかやりやがる…………な?」
ファウザー「ほう、雪か……」
茜「雪の中で温泉もいいですよねえ……。
あ、ファウザーさま、お酒もあるんですよ!」
ファウザー「それはいいな……。
桶があるならそこに湯を入れろ、丁度良い熱さになる」
茜「はーい!」
バッソ「お前らもう帰れ」
温泉と言えば/
ガナッシュ「お前何やってんだ?」
ムライ「こうやって卵を漬けておくと温泉卵になるんですよ。
ま、時間はかかりますがね」
トール「へー。
けどオレはこっちのほうがいいや」
ガナッシュ「お、お前はイケる口か?」
トール「当たり前だろ。
オレのいた辺りは酒でも飲まないと体が暖まらないんだからさ」
ゼン「ぎゃーっ!
あ、アニキっ、塊はダメっすよ塊は!」
ジュレイ「うっせー!
お前雪玉に石入れたじゃねーか!」
ゼン「全然小粒じゃないですかー!」
カイン「あ、あの、三人とも入らないんですか……?
寒いと思うんですけど……」
ルナカン「ははは、我ら屈強な肉体を持った者にとって、このような気候、生温かいほどだ!」
ジーマ「しかし、こうボタ雪が降ってちゃ寒風摩擦にならんぞ」
ルーファス「ななななんだい、君はもうリタイアか……ふぇっ、ふぇーくしょぉおん!」
ジュレイ「お、なんだよカイン。
女みたいに胸までタオルで隠しやがって」
カイン「えっ!?
あ、あの、僕はそんな……みんなみたいに立派な体つきじゃないし……」
ジュレイ「だからって隠すなって!」
カイン「うわっ、わーっわーっ!
ちょっと、止め……!」
オラシオン「その辺りで止めておけ」
ジュレイ「んなっ!?」
カイン「お、オラシオン……ありがとう……」
オラシオン「気にするな、ボス」
エンジュ「…………なっ、こっ、こんなっこんな…………!」
モーリア「目の保養になるわねえ……」
ネヴァン「そうですか?
カインのまなっちろい体が、妙にイライラするんだが……」
エポナ「うふふ~。
ねーさま、それはきっと恋よ」
トスカ「あんたら、何か性別違わないかい……?」
潜在能力/
真エムニート軍に乳児が捨てられました。
赤ん坊「ぴぎゃああああああ!!」
ジュレイ「……おい、どうすんだよ」
ゼン「オレに言われても……」
マイレン「……ん?
何をしている」
ジュレイ「なーおっさん、あんた何でも知ってるんだからさ、ガキを大人しくさせる方法とかも……」
マイレン「……その泣き声は排泄だな。
貸せ」
ジュレイ「お?」
赤ん坊「ふぁあう……あああう……」
マイレン「男の子か……これだけ泣けば将来はさぞかし立派に育つだろう。
調理場に行って三時間ごとに山羊の乳を人肌に温めるように言ってこい」
ジュレイ「お、おう」
マイレン「ただし量には気をつけろ。コップの半分くらいでいい。
おしめがないならシーツを数枚用意して……」
ゼン「マイレンさん、手際良過ぎなんですけど、子どもいたんですか?」
マイレン「いや?」
ゼン&ジュレイ(嘘だろ……)
人物名は全部/
マイレン「カイン、行くぞ」
ジュレイ「はいはい」
マイレン「カイン、それを取ってくれ」
ゼン「これですか?」
マイレン「……風邪を引くぞ、カイン」
ジュレイ「ん、あー……わり、寝てた?」
ゼン「んじゃ、マイレンさんおやすみなさーい!」
マイレン「ああ、おやすみ、カイン」
バッソ「こいつは実の息子であるカイン・ノアを殺してでもファウザーの仲間になりたいって言ったのさ!」
ジュレイ「おっさんがカインの親父だと!?」
ゼン「そんな……!」
バッソ「いや、むしろ気づけよお前ら」
ツンツンツンデレ親父/
エンジュ「たあっ!」
ラウル「ぐっ……!」
思い出の絵日記を入手した!
ラウル「それは…………私のぐふっ!」
モーリア「どうしたの、エンジュ?」
エンジュ「……何か、この絵日記は他のものと様子が違うような気がするのですが……」
モーリア「そうねえ。
読んでみましょうか」
『ぼくわ(←字が違う。-3点) おとおさんカ゛(←スペル違い。-2点) た゛゛(←読めない。-4点)すキ(←スペル違い。-2点)です。
と゛こカ゛(←スペル違い。-2点)すキ(←スペル違い。-2点)かというと とつてモ(←スペル違い。-2点) セカ゛たカいとこロて゛す。(←スペル違いが多すぎる。-8点。)
背が高いだけの人物なら他にもいるのでもう少し詳しく書くように。
父はそんな安易な褒め言葉だけでは振り向くつもりはない。
内容点/72点 文章能力/80点 もうすこしがんばりましょう』
エンジュ「……こ、これはもしかして……」
モーリア「ねえ、エンジュ」
エンジュ「は、はい……」
モーリア「これを書いた男の子はとてもお父様に愛されてるのねえ」
エンジュ「……そ、そうですね……」
ブブリコさんのひ・み・つ/
エンジュ「あの、一つ質問してもいいでしょうか?」
ブブリコ「あら、私に?
ふふ、質問内容によるけどどんなことかしら?」
エンジュ「その……手に持っている分厚い本は一体何に使うのだろうか、と思いまして……」
ブブリコ「ああ、これ?
鈍器。探索で拾ってきた子たちが抵抗する時に使うの」
エンジュ「ええっ!?」
ブブリコ「うそうそ、冗談よ。
ホントはね、弱味握り帳。探索で拾ってきた子たちが抵抗しないように……」
エンジュ「…………それも嘘なんですよね?」
ブブリコ「さあー?
どうなのかしらねえ?」
エンジュ(ダメ……多分この人には勝てない!)
伝説のルーツ/
オラシオン「ほう……この世界にルーツがあることは知っていたが……」
カイン「なにか気になるルーツでもあったの?」
オラシオン「ああ、この闘神とやらのルーツが気になるな」
カイン「確かにすごそうだけど……一体どんなものか見当もつかないや」
オラシオン「……外の世界にも闘神と呼ばれる男がいたのだが、それを元にしているのだろう」
カイン「へえ、それはどんな人?」
オラシオン「ひよこ虫を食う」
カイン「ええ!」
オラシオン「排泄物も食う」
カイン「えええええ!」
オラシオン「それから自然神も食うそうだ」
カイン「それはすごいな……。
もし全兵が闘神のルーツになったら、オメガジーンも食べ倒せるかもしれないね!」
マリエ「うちの工場でうんこ食いなんざ作ったら殺すぞ」
エンジュ「その前に、闘神のルーツにはそんな機能はないと思うのですが……」
八面六臂/
・マイレンの暗示が解けるか監視
・三姫の居場所がばれないか監視
・茜の遊び相手
・ファウザーの話し相手
・ファウザーが魔神降臨で引きこもってる分の雑用
・カイン軍が進軍してきた時の相手
バッソ「……俺、魔神が復活する前に過労死しねえかな……」
ファウザー「全てお前が蒔いた種だろうが」
茜「ですよねー」
バッソ「うるせえな、お前らが全然動かないだけだろが」
茜「私はカイン軍に偵察に行ったりしてるぞ!」
ファウザー「放っておけ、茜。
奴は自分から争いの火種を作る際、自分の負担量を考えていないのだ」
バッソ「チッ……てめえが一番働いてないクセに」
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