騎士団を壊滅させたら真エムニートのまだあんまり防衛が整ってない場所を陣取れたよ! ということでとっとと制圧すると、唖然としている真エムニートのお子さん二人。
いやむしろお前ら、殺し殺される世界でなんでそんな甘っちょろい認識なんだと思っていると、マイレンさんだけ妙にぼんやり。おっさんどうかしたのか? と二人が気にし始めると「頭が…!」と倒れてこっちもびっくり。
そして華麗に登場するバッソ。今までずっと覗いてたのか…。
マイレンさんの本名とその本性を告げると、ついにマイレンさん仮面外して覚醒(?)。この辺りは見ていて本当に辛いな…。つーか本性が悪人で暗示かかってる間は善人とか、知性キャラだけにドウドよりなんか心に来るもんがあるんだ…。
お前は用済みだとジュレイを切り捨て、響き渡るマイレンの高笑い。ああもう切ないなあ…。つーかバッソ、善人になりきれない悪人じゃなくて完璧に悪人じゃないか…そのほうが嬉しいけど。
それから切り捨てられたジュレイとゼンは、兵を連れてカイン軍に登城。今の真エムニートはマイレンが乗っ取り、そのマイレンもファウザーの部下の指示のもと動いている、即ちファウザー軍の派生のようなものだとカイン君たちに教えてくれます。
ジュレイ自身はだらしないダメ人間みたいだけど、彼なりの正義感があったからこそマイレンさんの誘いに乗った模様。けどそんな自分もファウザーたちに利用されていただけだと知って怒り、一刻も早くカイン君たちに真エムニート軍を壊滅させてほしいと頼みます。そして遂に、カイン君はマイレンさんの正体を――彼が自分の父親であることを知ります。
続いてはファウザー軍。一人きりで思い出に浸っているファウザーさん。あの時ヘルハンプールに行けば救えたのか、それとも共に死ねばよかったか…と呟いていると、バッソがちゃっかり立ち聞きしてました。
ヘルハンプールで「白い革命」を起こした魔族の騎士シャノン。帝国の人民階級制度による魔族への強い抑制に対し反発したシャノンは、それに対し抗議の意味で立ち上がったわけですが、結果は反逆者として処刑されることに。シャノンの親友であったファウザーさんは、だからこそ人間に失望して魔神を復活させようとしているわけなようです。
とは言ってもシャノンはもともと帝国側の魔族であり、安穏と暮らせる立場にあったようで、没落貴族であったファウザーさんと環境・約束される未来は雲泥の差。そんなシャノンが何故、という部分もあるし、そんな人だからこそ反旗を翻したのだろうという可能性もあるし。
バッソはファウザーさんの心境を解析するよう語り続けますが、さすがにファウザーさんはそれが許容できるほど大人じゃない。力ずくで黙らせ、バッソが二度とシャノンの名を出さないよう誓わせると、そのままバッソは退散。けどそれで人間を恨むようになったんじゃない、あんたはそのときのうのうとしていた自分を恨んでいるんだろう?と一人ごちて。
さて、二年目になったところでオラシオンさん遂に登場。酒場で暴れてるファウザー軍のちんぴら相手にベレッタぶちかまして退散させました。
礼代わりに王家について店主に聞き、カイン軍が三姫と繋がっているらしいとの情報を得てカイン軍を目指します。…けどそれもう二年目入ってからニ、三回見るんだからもしかしてオラシオンさんたら方向音痴ですか。
一方のカイン軍は結構のんびり。カイン君が軽い風邪わずらってくしゃみ止まらなかったり、街中でカイン君とムライが遭遇してムライが街中に出たモンスター相手に包丁で倒したりその倒したモンスターで料理しようとしてカイン君が必死に止めたりそんなん。けどごめんね、カイン君…ネバーランドにはうんこすら食える男がいるの…と言うか普通にひよこ虫なら食えるの…ワーウルフは知らないけど。
そんなこんなで真エムニート、ついに陥落。親子対面なるも、マイレンさんはカイン君に温かい言葉をかけることはなく、片田舎で何の役にも立たないものを学ぶのは苦痛だった、こんな平和壊れてしまえばよいと思っていたと聞くのも辛い告白。そして何より、息子であるお前を殺せばどんなに嬉しいかとも。
まだ暗示が掛かっている部分もあるらしい狂気の男にエンジュは愕然とし、妖精さんも辛そうに目を伏せます。しかしゆっくりと自らの意思に反して、マイレンさんは自分の胸に剣を付き立てようと…。
散る鮮血。これもバッソの暗示のうちだと知り、悪態を漏らすマイレンさん。駆け寄り自分に呼びかけてくる息子に、呪縛のような一言。
……ああけどなあ、これってなんてひねくれた親父の愛情表現なんだ、としょっぱい気分で思ってしまう。ちなみに何て言ったかどうかは皆さん自身で見てください。菅野作品でベタネタやられまくって「はいはいベタな親子対面なんだろ」モードになってただけにこの台詞はキュンと来た。
所変わってファウザー軍では茜がファウザーさんのためにクッキー焼いたから持って行こうとするところでした。味見と言うか毒見なんだろうな、と思いながらバッソも一つ頂くと、ばっさり不味いと切り捨て。けどファウザーさんは喜んで食べてくれた、と茜が言ってるのが切ない。しかし健気な茜は自分のクッキーが実はまずかったことを知ると、もう持って行くのやめる、と踵を返しましたとさ。もう食べないだろうし、と付け足すのが更に切ない。茜が好きだった頃のファウザーさんとはもう違ってるんだろうなあ…。
つーか他にも茜を労う優しい表情を見せるファウザーさんを久し振り見たとかさ、なんか今回のシナリオまじで当たりだよ。胸がきゅんきゅんすべき点でちゃんときゅんきゅんするよ。これからもこの人でお願いしますとか言ったらダメなのかな。
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