忍者ブログ

[PR]:Minoritenとこの

多分、きっと、こういうこと:Minoritenとこの


[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

多分、きっと、こういうこと

 リディアをSF2ちっく、というか好みな感じに歪めてみようよ計画。
 もともとそんなネタは燃魂リアルタイム攻略時から考えてましたが。
 リディア初登場時、アデルのあの不自然なツンぶりに対して、ゼロスになんぞ言及する役割だと思ってたら全然そんなことないでやんの。
 アデルの両親が亡くなったと知らされたとき、教官室であたしたちは出逢った。
 アデルを慰めるようにして仲良くなったあたしには、いつもアデルにとって両親のことが思い出されるのかもしれない。
 だから、あたしは多分、アデルの傷を完全に癒せもしないし、慰めもできないし、吹っ切ることもできないのだ。そういう意味じゃ、あたしはアデルにとって両親の死亡の何よりの証。だからあたしが、彼女を助けたくなるのは、本当は間違ってるのかもしれない。
 けど、それで納得するほど、人間て上手くできてるわけじゃないし?
 そういうわけで、あたしがアデルに真剣になればなるにつれ、同時に彼女の心を深く傷つけてきた。多分、の話だけど。かもしれないな、とは思っている。だけど、身を引くよりも、あたしには押しかけるほうが得意だったから、そっちにいっちゃったのだ。
 だからアデルが学園から急にいなくなったと知ったとき、あたしはまず、あたしから逃げちゃったのかも、なんてことを考えた。
 その答えはまだ出てないけど、久々に会ったアデルの、こざっぱりした顔ったら!
 やっぱりあたしのせいじゃん? と思いながら、結局あたしとアデルたちは合流することに決まった。

 アデルの仲間のリーダーは、アデルの両親の仇だった。

 うわなにそれ、っていうのがあたしの率直な感想。
 アデルは、彼が本当にしたのかどうか見極める、両親の命が彼にとってどんなものだったのか知りたい、なんてことを言ってたけど、本当のところは違うだろう。
 あたしから逃げたかったのと、単にそのリーダーに惚れてるんだ。
 惚れてるってのは言いすぎかもしれない。けど、興味は持ってると思う。もともと頭の堅い真面目な子だったから、両親健在のときですら異性に興味がなかったって噂は聞いてる。
 それなのに、憎らしくて仕方ないはずの親の仇と一緒にいて、小言言ってる現状なんて、明らかに異常だ。
 だから、アデルは両親の仇を傘に、あの目つきの悪い彼の内面を探ろうとしている。それはつまり、彼を知りたいってこと。恋する乙女と、動機はともあれ姿勢は同じ。
 もしくは、救いを求めているのかもしれないな、とも思う。
 彼にとっての両親の命の重みを知れば救われるんじゃなくて。
 彼自身に、両親のことでさえ、過ぎたことなんだと思わされたいのかもしれない。
 けどそれはどうなんだろう、と薄情なあたしでさえ思っちゃうから、多分アデルはその考えを否定する。両親の仇討ちという大義名分を得て世間を知ろうとする彼女に、それを肯定させるのは本当に酷な話だし。
 けど。
 どう考えても今のアデルは、両親の影を引きずってるようには見えない。
 それはつまり、もう吹っ切ってるってことだ。吹っ切ってるのに、動機のために、アデルは両親の仇を盾に、彼に近付こうとする。
 普通の人なら傲慢だなあ、と呆れられるかもしれない。けどあたしはアデルの親友だから、その不器用さが愛らしくもある。ついでに嫉妬する。当然、復讐しか頭になかったアデルを解き放ってしまった彼に。
 けど、彼は同時にアデルの両親の仇だ。
 アデルは、自分の大義名分を、ぶちまけないことには進めない。親との繋がりを、恋で忘れちゃう訳にはいかないから。
 そんな義理堅いアデルを、彼はどう受け止めるんだろう。
 願わくば、あたしが満足するくらい、痛い思いをしてほしいなあ。
 親友のあたしがアデルの重荷になるんなら、仇のゼロスがアデルを救っても、おかしくはないんだろうけど。
 それでもやっぱり、あたしの嫉妬と満足がない交ぜになった気持ちは、納まりそうにないから。
PR

Comment

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード

Trackback

この記事のトラックバックURL:

プラグイン

カレンダー

09 2024/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

リンク

カテゴリー

バーコード

ブログ内検索

アーカイブ