ガタッ
ジャドウ『…………』
ナイヅ「え」
ゼロス「は?」
グェン「はああああああああああ!?」
ヴァン&イサク「………………」
ジャドウ『ようやく行ったか…。
小娘どもめ、ぐだぐだと居座りおって』
ヴァン「なんで、…なんであいつが、女風呂にいんだよ!?」
イサク「さあ…」
ナイヅ「そういう、その、…趣味だとか?」
ゼロス「ありうるな」
ヴァン「全裸だし…やっぱり入ったのか?」
ナイヅ「よく風邪引かないな…」
ゼロス「風邪引くようなタマじゃねーだろ」
イサク「確かに、さすが魔王と言いましょうか…。
あの触手に負けず劣らずの立派なものですね…」
ナイヅ「うん、まあ…自分のと比べたくはないな」
ゼロス「そっちじゃねえよ」
グェン「いや、ちょっと待て!
普通ならここで最後の一人の女王サマが出てきて華麗に締めるはずだろ!?
なんでこうなるんだよ!?」
ヴァン「落ち着けって…。
そんな騒いだら、また誰かに見つかるだろ」
グェン「誰に見つかるって言うんだよ!?
ドアに鍵はかけたし、いくらここで嘆いてもここにいる奴らしか聞こえてな…」
ジャドウ『ん』
ナイヅ「………え」
グェン「………は?」
ジャドウ『……何だ貴様ら』
グェン「……天使の兄さん?」
イサク「ああ、確かにこの方なら見破れるでしょうねえ」
ヴァン「ちょっ、マジなのか!?」
ジャドウ『はん、覗きとは浅ましい奴らだな。
まああの小娘どもの貞操などどうでもいいが』
スノー『ジャドウ?
あの、もう誰もいないんですか?
一体あなた、着替えをどこに…』
ひょこっ
ゼロス「………は?」
グェン「あああああああ!
そっちか、そういうことか!!」
イサク「なるほど、アリアさんたちが来る以前にお二人ともいたのですね」
ヴァン「ん、どういうことだ?」
ナイヅ「…つまり、一緒に二人で入ってて……。
それから誰か来たからトイレに隠れて…………?」
ジャドウ『下がれ、覗き魔がそこにいる』
スノー『はい!?』
ジャドウ『殺しはせんが、多少手痛い灸は据えてやる』
グェン「やべっ!
兄さん、これ切るには一体どうしたら…!」
イサク「無理です。
あちらから強引にこちらに繋がれていますね」
ナイヅ「なっ、それはつまり…」
イサク「あははは」
ヴァン「笑ってる場合じゃねーッ!」
ゼロス「…寝るぞオレは」
グェン「現実逃避してる場合じゃないだろ!
ちょっ、兄さん抵抗、抵抗ーっ!」
ゼロス「うっせ!
もとはと言えばてめえが勝手に巻き込んできやがったんだぞ!」
ジャドウ『着替えは取りに行ってやるから暫くはそこに篭っておけ。
さて……』
~後日~
カポーン…
グェン『っかぁー!
風呂なんて久々だなあ!』
ゼロス『てめえのせいでこうなったんだろうが』
ヴァン『いでっ!
治ったと思ったのになあ…、傷口開いてねえか?』
イサク『こちらからは見えませんよ』
ナイヅ『内出血かもしれないぞ。
俺も…あちこちに打ち身とか痣とか色々作って…』
アル『うわっ、ナイヅおじさん、痣すごいなー!?
何やってそんなになったんだ?』
ナイヅ『…………いや、その…………』
グェン『男の勲章ってやつだな』
ゼロス『どこがだ、どこが!』
ファイルーザ「あらあらあらあら…」
ゼレナ「…っはぁああぁ…!
やっぱり天使様ステキー!!」
アリア「……ほあー」
アデル「……………」
シオラ「……あう……」
ブリジッテ「…………」
ケイ「……おっ、お嬢様、あまりこういうものは直視しないほうが…」
リーザ「ま、まあいいじゃない、この際なんだから…」
カルラ「…し、しかし、覗きなど、あまり品性のあるものとは思えぬのですが…」
スノー「因果応報だから、仕方ないんですって」
アデル「はっ、はい?」
スノー「何もないから気にしないで」
へっぶしょーん!アル『どうした兄ちゃんたち?
みんな揃って風邪かー?』
おわり
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