アリア「………あ………
あ、あ、あああ……!」
ネギ「お久しぶり、アリア」
アリア「む、ムゲン……ムゲン、様……!」
ネギ「いいえ、アリア。
私はムゲンではない…少なくともこの姿のこの存在はムゲンではない…。
そう、教えなかったかしら」
アリア「も、申し訳、ございません…ネギ様…」
ネギ「…いいのよ、アリア。
そんなに緊張せずとも、私はお前をどうするつもりもありません」
アリア「でっ……ですが……!
ですが、ワタシは……っ!」
ネギ「なあに?
どうか、私に背くようなことをしたの?」
アリア「いえっ、ちがっ、ちがいます……!
けど、…けれど、ワタシは、同族の皆さんを……
皆さんを、倒す、立場にいました……」
ネギ「そうね。
だからアリアは、同族を殺した自分が罰せられるべきだと思っているの?」
アリア「は、ははは、はい……」
ネギ「なんて責任感のある子でしょう。
アリア、お前はそのようなことを罪と思う必要はなく、危惧する必要もありません」
アリア「………………」
ネギ「けれど、アリア。
お前はまだ為すべきことをしていない。
それは同族殺しよりも罪深き所業」
アリア「――――!
そ、っそれは……どんなこと、でしょう…。
いっ、今のワタシに、できること、なのでしょうか…」
ネギ「ええ、当然できるわ」
アリア「っあのっ!
お、お願いです、お願いします、ネギ様!
わ、ワタシ、殺したくありません!
ゼロスさんを……アデルさんやデューザさんや、他の皆さんを手にかけるなんて……それがヒトゲノムとしての使命であっても、できません!」
ネギ「…………。
やだわ、アリア。
確かに私はお前たちに人間の次代と成り変るよう求めはしたけれど、殺すだけがヒトゲノムではないでしょう?」
アリア「え…………」
ネギ「子を孕みなさい、アリア。
お前が子を産めば、どんな相手であろうとヒトゲノムの血を引く者が生まれ出ることとなる。
それこそが我が望みに叶うもの。
ヒトを殺せず、同族を見殺しにしたお前にできる、唯一の贖罪ですよ」
アリア「…………子、を?」
ネギ「ええ。
手始めにお前の愛する仲間の男たちの子を孕みなさいな。
特にゼロスとデューザは忘れずに。
彼らはヒトゲノムの血を持つ者…。
彼らとの子を為せば、ヒトゲノムの血も他者より濃く顕れることでしょう」
アリア「………子、を」
ネギ「躊躇する必要はどこにあるの?
あなたにとってヒトゲノムとして最良の道は、私の怒りを回避する道は、ただこれしかないのに。
…それとも、私の可愛い子どもたちの仇であるゼロスを、お前は殺してくれるのかしら?」
アリア「……そんなことは……!」
ネギ「なら約束してくれる?」
アリア「……は、はい……。
はい、はい約束します…。
それで、ワタシの罪が償えるのならば……。
ワタシは、皆さんの子どもを産みます…」
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ネギたんが復活して、楽しく旅の一行やってるアリアの前に姿を現したりなんかしたりしたらどうよ。的な妄想から生まれた産物。
最初の頃はゼロスが人質として拘束されてて、ネギたんの見てる前で恐怖に青ざめながらゼロスに跨る全裸アリアとか妄想してた。「ゼロスさん…ごめんなさい…」とか涙流して言いながら。そっちのが正直好みです。
けどヒトゲノムがヒトに成り変るためには、雄なら殺しと白いほうの種蒔きだけど、雌ならこういう手立てだよなと思うと結構黒い。
つーかそれが最も期待されてたのがデナなのかなーと思うとデューザが尚更可哀想と言うか、公認で寝取られ承諾せなならんのかーと思うと痛々しい。
しかしゼロス、アリア、デューザ、ゼレナの誰かが子ども作ったらその時点でムゲン様よろしくネギたんの企みは成功が約束されてるような。
あと危険な燃魂ゲノム関係の妄想では、ブルメイアの潔癖ぷりはネギたんが植えつけたトラウマじゃね? なヤツとかな。
何も知らない外界出たばっかのブルメイアに、(ネギたんに操られた)浮浪者やゾンビなんかが複数で襲ってきて、そのせいで人間嫌いにさせればいいよとかそんな酷いやつ。
けどメイアたんはぶっちゃけドMの素質もあるんだと思うんじゃよー。
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