2-若組到来
グェン「…おっ、早速来たみたいだな!」
イサク「足音から察するにそこそこ多いようですね」
ゼロス「………」
リディア『わぁ!
結構ここ広いよ!』
アデル『こんなところではしゃがないでよ、リディア。
ああ二人とも、そこは靴は脱がなきゃだめなの…そう、そういうとこだから』
アリア『大きなお風呂ですねえ…。
初めて見たかもしれません』
ゼレナ『きゃーっ!
なんかたのしそー!』
グェン「ふぅん、まずは若組か…」
イサク「妥当なラインですね」
ゼロス「つーか、オイ、お前ら」
グェン「ん?」
ゼロス「全部見えてるじゃねえか、こいつ。
何が見切れるから安心しろ、だ」
<図解>
グェン「ああ…さすがに俺もそこまでは推理しきれてなかったな。
まあ化粧台は座って使うもんだから低い位置に備え付けるのが当たり前だが、今更中止にする訳にもいかないし…」
ゼロス「いや中止しろよ」
グェン「天使の兄さんの魔力を無駄遣いってのは…さすがに申し訳ないだろ?」
ゼロス「覗かれる女どもの心境は無視か」
イサク「ゼロスさんが女性に対し思いやりの気持ちを持てるようになったとは……。
魂なきヒトガタをそう悲観してはいけないということですね」
ゼロス「話摩り替えんな!」
グェン「お、もう脱いだ」
ゼロス「はええよ!」
ゼレナ『あたしが一番乗りーっ!
じゃっ、お先にいっとくねー!』
アリア『あっはい!』
アデル『ちょっ、ちょっと待ってゼレナ!
その格好じゃ寒いから…その、ちゃんとタオル持っていきなさい!』
ゼレナ『なんでよ?
温まるために入るんでしょ?』
アデル『そ、そうだけど…!』
リディア『アデルお母さんみたーい』
アデル『笑ってないで!
ちょっとは説得手伝いなさいよ!』
グェン「…………」
ゼロス「…………」
イサク「…………」
グェン「俺の好みじゃないってのもあるが…。
ああもあけっぴろだと、なんて言うか、感ずべきものを感じないな……」
イサク「ゼレナさんは見ての通り、下着を着用する必要性のないボディスーツですからね。
そのボディスーツにしてもベルトやファスナーで固定しているだけのお手軽な繋ぎですし。
全裸にしたところで、あの文様の全容が見えて少し納得するだけでしょう」
ゼロス「……全裸に、した?」
グェン「…………した?」
イサク「お二人とももう大人なのですから、そのような詮索は野暮ですよ?」
ゼロス「さらっと流しやがった」
グェン「くっ…、俺好みな相手じゃないだけにツッコみ辛い…」
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